③ 腰痛 (66歳・女性)


 さんは市内在住で、66歳の専業主婦です。約1か月程前の朝方布団を持ち上げようとした瞬間、腰をハンマーで叩かれたような激痛が走り、うずくまってしまいました。

 

病院では骨粗鬆症こつそしょうしょうと言われたそうです。投薬とリハビリで幾分回復はしましたが、いまだ長く歩いたり、立ち続けることが出来ません。骨粗鬆症こつそしょうしょうは本来、骨の老化と言われています。現代医学において、原因は運動不足、ホルモンバランスの崩れ、カルシウム不足等と言われています。

 

一方漢方では、「じんずいつかさどり、こつを生じる」と言い、一般に腎を補う治療が、老化を防ぎ、骨や足腰の強化につながると考えます。

Eさんの病状は日増しに深刻で、日常の台所の仕事もままならず、ほぼ1日こたつにこもりっぱなしです。動けなくなってからは、余計に物忘れが進み、一日中、頭がぼーっとしている様だということです。昨年の開業当初から、ご主人が漢方相談で度々来店していたことが御縁で、この度奥様であるEさんをご紹介頂きました。

 

 Eさんは幼少よりの頃より細身で、やや寒がりな方です。しかし、ご自身の養生とご家族を始め環境に恵まれてきたせいか、今まではこれといった病気もなかったそうです。しかし、今回の腰痛を機に、急に老け込んでしまったみたいだと、ご主人は大変気に病んでいました。

 

 

< ❸ 漢 方 薬 >


 Eさんには、主に腎を補い、下半身の血流を手助けする意味で、漢方の 独活(どっかつ)寄生(きせい)(とう)(でん)七人(しちにん)(じん)を服用して頂きました。約2ヵ月ほどで、なんとか身の回りの家事をこなせるようにまでに回復しました。「これ以上妻を老け込ませないために、漢方薬をお守り代わりに今後しばらく飲ませたい」と、先日もご主人からご依頼を頂きました。共白髪を誓われた昔から仲の良いご夫婦で、これからも二人三脚、いつまでもお元気でいてくださいネ。