⑴ 生理痛


女性が相談にいらした場合、我々漢方の専門家は、他の症状と合わせて必ず生理の状態を伺います。程度の差こそあれ、生理痛や生理不順の方は実に多くいらっしゃいます。生理痛は本人にとってどれほど辛いものであっても、子宮筋腫や内膜症などの診断名が付かないかぎり「あなた一人ではない」と、その辛さを分かってもらえないことも多々あります。こちらが治療について伺うと、ほとんどの方が「体質だから」とあきらめ放置しておられるようです。

 

このような患者さん達も生活を見直し、漢方薬を服み続けていくうちに、生理痛や生理不順が改善されていきます。「先生、今回はとても楽でした♪」という声を聞く度に、漢方が役に立ててよかった~と思います。と同時に、もっと多くの女性に、内なる治癒力を呼び覚ます「 漢方の底力 」を体験して頂けたらと思う今日この頃です。

 

 

⑵ 冷え症


「冷え症」女性特有のものと思われがちですが、最近では生活様式の変化にともなって、老若男女を問わず日常よく相談を受ける疾患の一つです。他の重大な疾患とは異なり、直接命に関わるものではないためか病気とみなされず、当事者にとっては大きな悩みであるのに、治療法がないまま放置されているケースが少なくありません。西洋医学の診断法に基づき様々な検査をしても、異常が発見されない場合が圧倒的に多いからです。

 

 漢方では、患者の訴えがたとえ冷え一つであったとしても

それに応じた漢方薬を提案することが出来ます。もちろん、患者の体質や生活環境、冷えの原因を把握して、それぞれのタイプによって使い分ける必要があります。「冷え症は体質だから…」と諦めている方々も、漢方との出会いで、大きな福音が得られることを心より願っています。

 

 

⑶ 不妊症


検査上では問題がないのに中々子宝に恵まれず、将来への不安を抱く女性は少なくありません。こうした中、ある種の漢方薬は、不妊症でお困りの方の一つの大きな突破口となります。

 体の癖を補う漢方薬を服用し(例えば冷え症を改善したり、骨盤内の血流がよくなれば)ホルモン分泌が自ずと安定し、周期にメリハリがつきます。

また、漢方薬を周期的に飲み分けることで、卵子の発育が促進され、また子宮内膜も厚みを増し妊娠に適した環境が作られます。

喩えるならば、子宮内膜が日に干したふかふかのお布団のように、受精卵が過ごしやすい環境を手助けするようなものです。

 

 専門店には、このような女性の『 授かり体質 』を応援する漢方薬が数多くあります。一般に体質や体調にあわせて、漢方薬と生活養生を半年から1年継続頂きます。

 漢方を開始後、中には見違えるほどの「女性らしい体」へと変わってゆく方もおり、体力と自信が養われる過程で、当然妊娠の機運も高まり、そうこうするうち間もなく嬉しい「おめでた」のご報告を頂くケースも少なくありません。

 

漢方体験記 ❶ 不妊症