⑴ アトピー性皮膚炎


  アトピー性皮膚炎を代表とするアレルギー疾患は、確かに命をおびやかす程の重病とは言えません。しかし繰り返す痒みと苦痛は、仕事や学業などの日常生活に大きな弊害をもたらします。長年にわたる痒みや赤み、その他外見症状は、当事者にとっては多大なストレスで、不安や無気力など心理面の苦痛も重なり、生活の質を極めて低下させる病気とも言えます。ステロイド薬を中心とした現代医学の治療に疑問や限界を感じ、漢方や自然薬を求め、私の専門薬局を訪れる患者さん達が近頃増えて参りました。

 

漢方・中医学では、皮膚が内臓と密接な関係を持つことから、『 皮膚は内臓の鏡 』と言われています。アトピーを始めとした皮膚病は、漢方では主に内臓の弱りやアンバランスが原因と考え、漢方薬に加え、食事や睡眠など生活習慣も含めた総合的なケアーが求められます。

→ 漢方体験記 ❷ アトピー性皮膚炎 

 

⑵  ニキビ


思春期のみならず、近頃では大人のニキビの相談も増えております。頬からアゴの下にかけてできる(下図のC・Dタイプ)の

「大人ニキビ」でお悩みの女性も多く、これらは一般に生理周期に伴って変化します。もちろん食事の乱れやストレスの関与なども一部には認めますが、根本はホルモンの失調が主たる要因となります。漢方ではホルモンバランスを司る「腎」の調整を中心に、必要に応じて血液中の老廃物(瘀血;おけつ)を洗い流し、お肌のバリア機能を回復する方法を併用します。