Q8 漢方薬に、副作用はありませんか?


漢方薬 作用と副作用

 代表的な漢方薬である桂枝湯(けいしとう)は、桂枝、芍薬、生姜、大棗、甘草からなります。桂枝はニッキ、生姜は八百屋で売っているヒネショウガ、大棗はナツメ、甘草は食品にも含まれる天然の甘味料です。

 

 つまり、大部分が日頃口にしている 食品 です。しかも、数千年に渡って経験を積み重ね、安全性は確認されています。漢方薬といえども薬ですから、もちろん中には強い作用をもった生薬も存在します。

 

 しかし、どんなタイプの人に適合し、逆にどんなタイプの人には禁忌であるかについても十分研究がなされています。

 更に桂枝湯の様に、ふつうは単独で生薬を使用することはなく、ほとんどの処方はいくつかの生薬を組み合わせです。これは主作用を補強し、副作用を減少させるためです。つまり、漢方薬の副作用は極めて少なく、あったとしても軽度です。

 

 近年一部の報道で、…病には~湯がよいと紹介されたり、あの人が自分と同じ病気に~湯を飲んで効いたからといった安易な自己判断で、漢方薬を飲むと「証」に合わず不良反応が起きることがあります。

 この場合は、漢方の副作用というよりは、むしろ適応の誤りといえます。

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